アジアにおける現代アートの先進的拠点STPI (Singapore Tyler Print Institute) 〔シンガポール/エグゼクティブ・ディレクター:Emi Eu(エミ・ユー)〕は、展覧会「STPI in Kyoto ―版画、紙、そしてその先へ―」を、2026年11月7日(土)から12日(木)まで、京都市立芸術大学B地区F棟(京都市下京区)で開催します。
STPIは、1960〜70年代のアメリカで「プリント・リバイバル(版画復興)」を牽引した版画技術者ケネス・タイラー(Kenneth Tyler)とシンガポール政府の協力により、2002年に設立された版画・紙の制作工房兼現代美術ギャラリー。その最大の特長は、世界各国から名だたるアーティストを招き、STPIの版画と紙の専門家たちとともに、素材や技法を実験しながら、版画や紙というメディアのあり方そのものを問い、その表現領域を広げていくアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「Visiting Artist Programme(VAP)」です。設立当初からこれまでに100名を超えるアーティストが参加し、新たな表現を生み出す制作の現場となってきました。
今回の展覧会では、束芋(2008年)、金氏徹平(2013年)、大竹伸朗(2015年)、Lee Bul(イ・ブル/李昢|韓国)、Do Ho Suh(ソ・ドホ/徐道濩|韓国)、Haegue Yang(ヤン・ヘギュ/梁慧圭|韓国)、Heman Chong(ヒーマン・チョン/張奕滿|シンガポール)など、これまでVAPに参加した14名のアーティストがSTPIで生み出した作品を紹介します。また、伝統的な版画技法から紙を用いた実験的なアプローチまで、凹版、凸版、リトグラフ、スクリーンプリント、紙漉きなど、STPIの制作工房の中核をなす技法と制作プロセスにも焦点を当てます。