<公演概要>
ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇vol.7
「法然院ファウスト」
原作:J.W.ゲーテ『ファウスト』
ゲーテが青年期から82歳で世を去る直前まで、生涯をかけて書き継いだ戯曲『ファウスト』。ここで描かれるのは、知の限界に苦しみ、悪魔メフィストフェレスと契約を結び、愛と罪、政治と経済、古典世界から未来の社会までを駆け抜ける、一人の近代人の魂の遍歴です。人は「知る」だけでも「信じる」だけでも足りず、危うさを引き受けながら「感じ」つつ「行為する」ほかない――この壮大な戯曲は、悪や過ちをも抱えた人間が、なお救いに向かいうるのかを問い続けます。
今作は、日頃は非公開となっている法然院の建物の部屋を巡りながら展開する、移動型の演劇公演です。世界初上演となる粂川訳をもとに、静謐な祈りの場で、観客自身の身体がそこに在ることで立ち上がる『法然院ファウスト』を体験ください。
日 程:2026年11月3日(火祝)~6日(金)、11月8日(日)
※11月7日(土)は休演。全5回公演。
時 間:各回 17:30開場、18:00開演
上演時間:約75分を予定
会 場:京都 法然院 (京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30番地)
料 金:一般 6,000円、U-24 4,000円、応援チケット 8,000円
予 約:
https://honen-in-faust.peatix.com
<アフタートーク情報>
・11月4日(水)の公演終演後 ゲスト:建築家 服部大祐さん
・11月6日(金)の公演終演後 ゲスト:視覚文化/メディア研究者 佐藤守弘さん
<クレジット>
ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇vol.7
『法然院ファウスト』
原作:J.W.ゲーテ『ファウスト』
原作翻訳:粂川麻里生
出演:辻村優子
林純平*
宮本悠加
光田圭亮(劇団黒テント)
演出:黒田瑞仁*
本公演監修:粂川麻里生
セノグラフィ:渡辺瑞帆
衣装:YUMIKA MORI
広報ビジュアル: 西岡勉
演出協力:石原葉*、市松*
稽古協力:崎田ゆかり*
主催:ゲッコーパレード
助成:芸術文化振興基金
協力:法然院
企画:家を渉る劇(本橋仁、渡辺瑞帆、黒田瑞仁 *)
*ゲッコーパレードメンバー
本公演はJSPS科研費「ゲーテ形態学的生命論の研究」(JP23K00428)の助成を受けたものです。
<ご来場にあたって>
本公演は、法然院の建物内を巡りながらご覧いただく演劇ツアーです。観客の皆さまには、会場内を移動しながらファウストの物語に立ち会っていただきます。
公演中、靴を脱いで建物内に上がっていただく演出があります。靴下を履いてご来場ください。また、会場内には段差や階段等がございます。
公演当日は、記録のための撮影を行います。撮影した映像・写真は、今後の広報・記録等に使用する場合がございます。
自然災害等、主催者の責によらない事由により公演が中止・中断となった場合、またはお客様都合によるキャンセルの場合、参加費の返金はいたしかねます。
<『ファウスト』解説>
ゲーテは1770年代初めに『ファウスト』の執筆を開始し、初期稿「原ファウスト」、1790年刊の『断片』を経て、1808年に第一部を発表した。その後も制作を続け、死の前年の1831年に第二部を完成。全篇は没後の1832年に刊行された。物語の源には、15世紀末から16世紀にかけて実在したとされる遍歴の学者・魔術師ヨハン・ファウストの存在と、彼が悪魔と契約したという伝説がある。作品は「悲劇」と銘打たれるが、さまざまな韻文と散文、民衆劇、宗教劇、古典劇、喜劇、カーニヴァル、オペラ的場面などを自在に組み合わせ、時代も場所も大きく越境する壮大な劇詩である。およそ60年に及ぶ制作過程そのものが、大詩人ゲーテの生涯と思想の発展を映し出している。
<ゲッコーパレード プロフィール>
2015年旗揚げ。主な表現は演劇。本拠地は埼玉県蕨市「旧加藤家住宅」。空間を存分に活かした演出と、古典戯曲の現代人の感覚に迫る作風が特徴。その後も非劇場空間で創作と発表を行う活動を継続的に展開し、国内外各地に招聘され発表を行う。2021年以降、コレクティブとしての特色を強める中、演劇と表現の可能性の模索を続けている。
https://geckoparade.com/
<家を渉る劇 プロフィール>
戯曲と共に各地の建築を訪問し、出会いと変貌を観察する移動型の連続プロジェクト。2017年より黒田瑞仁(演出家)、本橋仁(建築史家)、渡辺瑞仁(セノグラファー)で活動を始めた演劇プロジェクト。近作に森の芸術祭 晴れの国・岡山『バイオマス・マクベス』岡山県真庭市, 2024。